認知ソーシャル(社会面)トレーニングについて
お子様の社会面への支援を目的としたトレーニングです。認知ソーシャルトレーニングは臨床経験や研究成果を基に開発されたもので、4つのトレーニングから構成されています。
1.段階式感情トレーニング
感情を効果的にコントロールできるよう、無理なく段階的にトレーニングしていきます。
他者の感情
- この人はどんな気持ち? 他者の表情・状況理解(1人)
⇒相手の表情に気付く、相手の表情を読める - この人たちはどんな気持ち? 他者の表情・状況理解(複数)
⇒相手の感情を状況から察することができる
自分の感情
- 感情のペットボトル 感情コントロールの動機づけ
⇒自分の感情に注意を向けることができる - 違った考えをしてみよう 自己感情の理解・表現・思考の修正
⇒自分の感情が分かる
⇒自分の感情を言語化できる
⇒自分の感情をコントロールできる
他者の感情
- 思いやりトレーニング 他者への共感、自己感情のコントロール法の確認
⇒他者に共感できる、相手の背景まで想像することができる
⇒他者の悩み相談にのることができる(問題解決も含む)
2.危険予知トレーニング
子どもたち自身が自分の身を自分で守るために、事前にさまざまな危険を予知できるようワークシートを使い、トレーニングしていきます。その状況にどのような危険が隠れているかを想像してみることで、危険な状況を予測する力を鍛えます。また、グループで行うことでお互いの危険認識の差にも気付くことができます。
3.対人マナートレーニング
対人スキル向上のために、その基礎となる対人マナー力(挨拶・お礼・謝罪・頼む・断るなど)の向上を目的としたトレーニングをワークシートを使用し行っていきます。相手の気持ちや状況を想像してみることで、人と接する時に必要となる自分の対人マナーを理解していきます。グループワークでは他の人はどう考えたのかを知ったり、違う考え方もあることに気付いてもらうことも大切にしながら進めていきます。
4.問題解決トレーニング
困ったことに直面した際、自分の力で考えて解決できる問題解決力を養います。うまく解決できた目標(結果)を決めておき、それに至る経過の部分を考えることで適切な問題解決の方法を学んでいきます。
より柔軟な解決策を出せるようになることを目指し、段階的に3つのトレーニングをしていきます。
- 何があったか考えよう
- やってみたいという興味や主体性
- あなたならどうする?